クラウドサービスが充実している昨今ですが、DAWにも加速的に展開されそうです。10月27日、ProToolsなどを展開するAVIDと、クラウドデータサービスを展開するGOBBLERは、Pro Toolsへのサービス統合計画を発表しました。Pro Toolsのインターフェースから直接、ファイル、ミックス、セッションを送信できるようになる、ということです。
GOBBLERという会社は、この発表があるまで知らなかったのですが、これまでクラウドベースで、DAW向けにデータバックアップ、転送、管理といったサービスを展開していたようです。
他の機能は、以下の点です。
- 自動で、すべてのローカル保存されたPro Toolsセッションをクラウド上にバックアップ。
- どこに保存されたかにかかわらず、セッションが要求するすべてのメディアファイルを配置、バックアップ、送信可能。
- 作業に応じて、継続的なセッションバックアップ。
- GOBBLERのノウハウによって、クリエイティブな作業には干渉しない。
- どのファイルがアップロード・ダウンロードされたのかを管理できるので、ストレージの無駄遣いや転送時間を縮小できます。
- ファイルサイズのリミットがなく、Eメール感覚で、どんなサイズのセッションであっても送信できる。
肝心な利用価格ですが、5GBまでは無料です。月額と年額利用(17% Off)で、各容量で金額が違います。参考までに、20GB−40ドル、50GB−80ドル、120GB−150ドル、250GB−300ドル、500GB以上は相談に応じるそうです。5GBでは、実質的に各工程が終了していないと、1セッションだけで平気で越えますね。せめて無料が10GB欲しいというところでしょうか。
完全なサービス統合するまでは、まだ時間がかかるそうです。Pro Toolsのバージョンは記載がありませんが、おそらく10からになるのではないでしょうか。レコーディング、ミキシング、マスタリングと、場所を選ばず作業が可能になります。選択肢が増えれば、コストに見合った環境を手に入れることができます。
音楽ファイルのデータ送信は、ファイルの大きさもあって結構手間であったりします。オールセッションであればかなりの容量になってしまいます。今後の発表に期待です。
GOBBLER HP
GOBBLER Blog (英語) (発表記事)
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