折角の機会なので、動作原理と使い方をメモしておきます。
作動原理:ダウンワード・エキスパンダー
→スレッショルド以下の信号がリニア状態に押さえ込める。
一般的なエキスパンダーの各パラメータは次のとおりです。
Threshold…スレッショルド以下の信号が抑えられる。
Ratio…エクスパンションの比率を設定。(2:1ならスレッショルド以下の信号は、1/2に低減される。)MAX設定であれば、Gateと同じような働きをする。
Attack…スレッショルド以下になった信号のレベルが減少する速度。ゲインリダクションの勾配になる。
Hold…Attackの後のエキスパンダーがオープンである時間をミリ秒単位で設定。スレッショルド付近の入力レベルが上下することで、発生するchatter(シャリ音)を回避する使い方も。
Release…入力信号がスレッショルド以下になった後、Gateがクローズするまでの時間 。
Range or Attenuation ratio…ゲート・クローズした際の深さを設定。(滑らかさ)
これで、基本のおさらいは終了です。
DINRのプロセスとしては、大まかに3つです。
1.ノイズシグネチャーの作成
2.コントゥアー・ラインの設定
3.各パラメータの調整
になります。パラメータの説明から。
P1 (Parameter1以下省略)
Noise Adj:ノイズ信号を減衰させる量をデシベル単位で調整。-20~30が目安。
P2
response:ノイズ変化に対するダウンワード・エキスパンダーの反応時間を調整。
レスポンス短い(速い)→ノイズ除去量が増える ⇔ 音質変化/大
レスポンス長い(遅い)→ノイズ除去量が減る ⇔ 音質変化/小
P3
release:Noise Reducで指定しているノイズ量がオーディオ信号に存在している場合、目的の量が減衰された後、ダウンワード・エキスパンダーが解除されるまでの時間を設定。
Release短い(速い) →ノイズ除去量が増える ⇔ 音質変化/大
Release長い(遅い) →ノイズ除去量が減る ⇔ 音質変化/小
P4
Smoothing:スレッショルドを超えたノイズに対して、ノイズリダクションを適用する度合いの調整。
0%なし ~ 100%Smoothing最大
P5
Hi Shelf : 高帯域の補正(ノイズ減少による副作用)
おまけ(AudioSuiteの場合)
Audition :取り除かれるノイズ成分の確認
Post-Processing :オーディオファイルを後処理することで、音質変化を最小限に
1.ノイズシグネチャーの作成
・リダクションを適用するオーディオ素材から、ノイズ部分を選択し、DINR上のLearnを押す。
・ノイズスペクトルが作成される。
release:Noise Reducで指定しているノイズ量がオーディオ信号に存在している場合、目的の量が減衰された後、ダウンワード・エキスパンダーが解除されるまでの時間を設定。
Release短い(速い) →ノイズ除去量が増える ⇔ 音質変化/大
Release長い(遅い) →ノイズ除去量が減る ⇔ 音質変化/小
P4
Smoothing:スレッショルドを超えたノイズに対して、ノイズリダクションを適用する度合いの調整。
0%なし ~ 100%Smoothing最大
P5
Hi Shelf : 高帯域の補正(ノイズ減少による副作用)
おまけ(AudioSuiteの場合)
Audition :取り除かれるノイズ成分の確認
Post-Processing :オーディオファイルを後処理することで、音質変化を最小限に
1.ノイズシグネチャーの作成
・リダクションを適用するオーディオ素材から、ノイズ部分を選択し、DINR上のLearnを押す。
・ノイズスペクトルが作成される。
2.コントゥアー・ラインの設定
・super fit を押す。
3.各パラメータの調整
・P1で、Bypassを用いて、効果を確認しながら、値を大きくしていく。
・P2、P3の速度を短くする。
・P4で滑らかさをだす。
・ハイが気になれば、補正
・super fit を押す。
3.各パラメータの調整
・P1で、Bypassを用いて、効果を確認しながら、値を大きくしていく。
・P2、P3の速度を短くする。
・P4で滑らかさをだす。
・ハイが気になれば、補正
4.プロセスする
・Post-Processingを押す。
・プロセスする
注意点は、シャリ音がないか、注意深く聴くことですね。
・Post-Processingを押す。
・プロセスする
注意点は、シャリ音がないか、注意深く聴くことですね。
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