・Carr Mercury パワー管・プリ管の交換1 準備編 (前回)
今回は、前回に続き、ギターアンプの中でも、小型ブティックアンプに位置付けられる、Carr Mercuryのパワー管&プリ管の交換作業とバイアス調整についてです。
まずは、届いた真空管の紹介。上がプリ管(Electro Harmonix 5751 GOLD双極マッチド)、下がパワー管(Tung Sol 6L6GCSTR 48時間エ-ジング)です。
検品結果・個体Noが記載されている。 |
開封しました。
Mercuryのバックパネル。今回、交換するのは両側の1本づつです。電源コードは抜いてあります。
黒い部分を持って外します。(画像はガラス持ってますが引き抜くときは、黒い部分を持ちます。)
本体側ソケット。真中の丸い穴には、上側にミゾが入っているので、装着する際は、これに合わせます。
新品のTUNG-SOL。中心の黒い円柱の手前側は、突起があります。上記のミゾにあわせ、グイっと差し込みます。
続いて、プリ管(5751)。こちらは前面ガラス管なので、根元から引っ張ります。
本体側ソケット。注意点としては、パワー管と異なり、溝付きの芯棒はなく、ピンのみなので、慎重にピンとソケットを合わせます。かみ合っていれば、すっと入ります。
装着完了です。ピンの破損に注意ですね。
続いて、バイアスの調整です。まずは、テスターを本体のテストポイントに装着します。
下側からテストポイント(赤黒)が見える。 |
テスター。1000円ほどだったか。 |
赤ポチに、赤いテスター、黒ポチに黒いテスターを差し込みます。
装着。 |
次に、主電源を入れ、スタンバイモードで1分待ちます。
次は、プレイモードで5分待機。
この時点で、テスターを45mVが測れる単位に切り替えると、数値が出ます。(図は200mVまで測定表示できる。)
パワー管(熱いっす)の上方に、分圧器のツマミが、水平方向に出ているのでそれをゆっくりまわします。画面方向から見て時計回りで、数値があがる(かも)。どちらか忘れましたが、ゆっくり回せば、変化がわかります。
ファクトリーセッティングが終了です。このバイアス調整で、サウンドが変わると言われています。SRVは、フェンダーアンプで、バイアス設定を低めにして使用していたとか…
兎にも角にも、無事に調整終了です。火傷・感電に注意ですね。手袋はあったほうが良いと思います。次回は、サウンドテストです。
Carr Mercury パワー管・プリ管の交換3 サウンドテスト編 を読む。
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