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2012年10月28日日曜日

Carr Mercury(ギターアンプ) パワー管・プリ管の交換3 サウンドテスト編





 少し時間があいてしまいましたが、ブティックアンプ・Carr Mercuryのパワー管・プリ管交換も終わり、サウンドテストです。(サンプル音源あり)
 サウンドテストをするに当たって、Webに音楽をアップロードするのによいサイトがないか探しました。MixCloudというDJのMIXセットやポッドキャストをターゲットにしたクラウドアップロードサービスです。簡単な記事を書いたので是非、読んでみてください。意外に使えますよ。



 さて、バイアス調整の調整によって、サウンドが変わるらしい、という話を聞いて、実際にやってみました。今回は、3つのサンプル曲を、バイアス45mV(ファクトリーセッティング)、36mV(深めと言われる)の2つのバリエーションで弾いてみました。

※Carr Mercuryのマニュアルでは、40~52mAが許容範囲、ということです。各アンプで異なると思うので、よく確認したほうが良いと思います。

Mercury マニュアル(記事)

バイアス調整について(外部リンク)


 録音環境は、SHURE-SM57→HD OMNI ProToolsでアウトボードなし、内蔵プリアンプのみのシンプルセットです。DAW上では、ノーエフェクトです。ギターは、Fenderストラトキャスター'69。

 とりあえず、試聴していただけると、違いが見えてくると思います。PCのスピーカーでは、さすがに違いが聴き取れないかもしれません。


1.クリーンサウンド


 まずは、クリーンサウンドから。フロントピックアップなので、しっかりした太めのサウンドです。フィンガーピックです。

45mV






36mV



2.Driveモード
ピックアップは、フロントとセンターとのハーフトーンです。




これもフィンガーピッキング。ドライブ1です。

45mV


36mV



3.ドライブモード2

こちらは、2サウンドです。右に、ドライブ1でバッキング。ピックアップは、リア。左は、ドライブ2でソロフレーズ。ピックアップは、フロント。

45mV



36mV


・まとめ

 どうでしょうか。バイアス設定によるサウンドの違いが分かりましたか?

 45mV設定の場合は、ファクトリーセッティングどおり、ファットなサウンドになります。クリーンは、ボリュームをあげると若干ひずみますが、フロントピックアップなので、少し厚すぎですかね。

 36mVの場合、クリーンはぎらつきます。弾いている方としては、ブリブリしたサウンドの印象を受けました。

 ドライブさせたサウンドで、両者の違いは、顕著です。サウンド3の45mVはやはりファットなドライブ感があります。36mVの方は、クリアに歪んでいきますが、Mercuryの特性のためか、ファットなサウンドに向かおうとしますね。


 もうひとつ、気がついた方もいると思いますが、音量が違います。ツマミ設定は変わりませんが、音圧も下がります。やはり、バイアス電流が落ちると出力が下がってドライブしにくくなるみたいです。

 もともと、E34L管が搭載されていたので、Mercuryは、太めのサウンド指向なのですが、6L6GC管に加え、プリ・5751管という組み合わせに変えると、サウンドが明るくなります。それに加えて、バイアス電流の調整をすると、初期設定に比べて、かなり、クリーン方向に持っていけることが分かります。真空管・回路に負担はあるのでしょうけど。


 ということで、パワー管・プリ管の真空管の交換、バイアス調整、バイアス調整によるサウンドテストを3回に分けて記事にしてみました。交換における注意事項や制限はありますが、みなさんも、真空管の交換にチャレンジしてみては如何でしょうか。
 

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