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2012年11月7日水曜日

Mix Tips マルチバス・コンプレッション(Multibuss Compression)によるサウンド効果 / Michael Brauer




 ミックス時のTipsの1つに、マルチバス・コンプレッションというものがあります。これは、ニューヨークをベースに活動しているミキシングエンジニア、Michael Brauer(マイケル・ブラウワー)が、作り上げたと言われています。彼は、The Rolling Stones,James Brown, Aerosmith,  Billy Joel, Rod Stewart, Paul McCartney, Ben Folds, Pet Shop Boys, Bob Dylanといった往年のスターやColdplayも手がけています。

 彼のオフィシャルホームページやインタビュー記事にTipsがあったので、簡単ではありますが、背景とともに紹介したいと思います。




 Michael Brauer
 Official HP
 インタビュー記事

 彼のHPには、Q&Aがあり、そのなかで、マルチバス・コンプレッションについて、方法と目的が記載あります。

I use 5 busses (4 processed, 1 unprocessed), and 6 auxes (1 stereo aux and 5 mono sends, all going to compressors) to accomplish my multibuss techinique. The combination of busses and auxes is what makes this technique unique.
「5つのバス(処理後4つ、処理前1つ)と6つのAUX(ステレオAUX1,モノセンド5、すべてCompへ)と使っている。」


 さらに、
1 - The function of Multiple Busses is to avoid having one instrument or a group of instruments adversely affect the level or sound of another single or group of instruments.
2 - The function of Multiple Auxes is to generate tone, fatness, attitude and urgency to a sound.

1.マルチバスの機能は、ひとつの楽器あるいは、グループの楽器が、他の単一、あるいはグループ楽器のレベルやサウンドに悪い影響を出させないようにすること。
2.マルチAUXの機能は、サウンドに、トーン、ファットネス、指向、粘りを産み出すこと。
と、あります。

 インタビュー記事の中で、アレサ・フランクリンのアルバム Who's zoomin' Whoの’Free Way to Love’ (トップの動画)のミックス過程で、プロデューサーからもっとBottomが欲しいと言われたそうで、実際には、「スイートスポットをヒットし、これ以上できないくらいのミックスがされていた。ベースを加えれば、ステレオコンプがめちゃくちゃになり、ボーカルが沈む。しかし、コンプを弱めれば、レベルが高すぎる。もうどうしようもなかった。というのも、すべてが最後の段階のステレオCompressorに基づいていたからね。」マトモなベースサウンドがあれば、何の問題もないのに、とも思ったそうです。

 ところが、当時の新鋭のコンソール、SSL6000(A,B,Cの3つのステレオバスがある)によって、彼は、異なる楽器ごとにコンプレッションを分けることができた、というのです。DAW上で、ボコボコバスが作れる今とは、だいぶ状況が違いますね。

 彼は、時たま、コンプをイコライザー替わりに使うが、80%は音作りのため、と述べています。つまりは、"Tone"のためだと。その後、コンソール上で、A,B,C,D4つのバスを用いていたそうです。

 もう一つ重要と思う点をピックアップしてみます。
 "I assigned B for the rhythm section, bass and drums, C for the centre of the record, usually guitars, A for the more top end, vocals and keyboards, and D was an extra. When I was a drummer, it was all about the relationship between the drums and the bass, and similarly the idea was to compress groups that worked together." 
 B(バス)をベースとドラムのリズムセクションに、Cは、レコードの中心に(たいていはギター)、Aは、ボーカルやキーボードといった、よりトップのエンドに、Dはその他、というように割り当てていた。ドラマーだった頃、ドラムとベースの関係がすべてだったし、同様に、アイデアは、一緒に作用するグループをコンプすることだった。

'in Coldplay's 'Violet Hill' with the five compressors on the lead vocals, each of them returning on a different channel. Brauer: "I have 48 bus outputs on each channel. At least 30 of those are always assigned to certain effects, delays and compressors and they all return to the desk.'
 Coldplayの'Violet Hill'では、リードボーカルに5つのCompressorをかけて、それぞれが異なるチャンネルにリターンしている。ブラウワー「それぞれのチャンネル上で48のバス出力がある。少なくとも、そのうちの30は、常に、あるEffect、DelayやCompressorにアサインされていて、すべて、卓にリターンしている。」
ということです。そんなColdplayのViolet Hillです。この動画のサウンドのクオリティは、高くないですが、参考までに。CD聴いたほうが良いですね!


 というわけで、バスを楽器ごとに作成し、複数のコンプレッションをかけていくマルチバス・コンプレッションでした。DAW上なら色々実験できると思うので、Do It Now!ですね。



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